引越し見積もりにおけるトラブル事例

引越しにはトラブルが付き物です。

国民生活センターに寄せられる年間相談件数でも引っ越しに関する相談が上位を占めており、そのトラブルの多さを表しています。

でも引越しのトラブルにはどんな物が有るのでしょうか?

標準引越運送約款を知れば、トラブルの大部分は避けられる


標準引越運送約款とは、国土交通省が出している、簡単に言うと引越し業者が守るべき条件をまとめたものです。

ネットで調べれば内容は簡単に調べられ、また引越し業者は契約前に提示する必要があるので、パンフレットや契約書の裏などに書いてあるはずです。

この標準引越運送約款の標準約款を採用している運送事業者は以下の内容を守ります。

□手付金、内金の禁止
□見積もり時の約款の提示
□3日前までのキャンセル料は不要
□引越し料金は後払い


この他にも、約款では事業者から立場の弱い利用者を守るために、様々な内容が定められています。

引越し業者とトラブルになった際には、まずはこの標準引越運送約款に目を通して対応を進めるのが良いでしょう。

引越し見積もりにおけるトラブル事例・対処法


<繁忙期だからと手付金を請求される>
□トラブル内容
見積もりに来た営業マンから「今は繁忙期だから手付金をお願いします」と手付金を請求されました。
□答え
引越約款で手付金や内金を禁止していますので支払う必要はありません。
手付金や内金を請求してくる業者は悪徳業者の可能性が高いので、他の引っ越し業者に依頼し直した方が良いでしょう。

<引越し料金以外の追加料金を請求された>
□トラブル内容
訪問見積もりに来た営業マンと交渉を行い、ダンボールの引き取りは追加料金が掛からないということになり、見積もりにもそう書いてあるにも関わらず、引き取りに来た当日に作業員から追加料金を請求されました。
□答え
見積もりは参考資料では無く、引越しでは契約書と同様と見なされますので払う必要は無いでしょう。
もしかしたら作業担当者が勘違いしている可能性も有るので、見積もりにそう書いてあるとやんわり伝えて様子を見ると良いでしょう。

<見積もり時には朝一番の便だったのに午後になってもトラックが来ない>
□トラブル内容
引越し当日に朝からと話をしていたのにトラックが午後になっても来ないので、引越し業者に連絡すると「トラブルでトラックの手配が狂い、今から直ぐに向かわせます」と言われ、引越しが始まったのは夕方になった頃でした。
□答え
これは完全に業者側のミスでしょう。
電話をしてから、迅速に対応した様なので良心的な業者だと思います。
その後は料金などで誠意を見せてくれるでしょう。
また対応に納得がいかないのなら、消費者センターに連絡をして相談しても良いでしょう。

<引越し時に事故により物が破損、紛失してしまった>
引越し時には、事故やトラブルによって家具や荷物が破損、紛失してしまうことはよくあります。
大概の引越し業者は破損や紛失に備えて保険を用意しています。

多くの場面で有効ですが、保険の種類によって補償内容が異なります。
見積もり時に保険の保証内容についても確認し、業者を決める際には料金比較だけでなく保険補償内容の比較も行うのが良いでしょう。

<引越し当日が台風だったので仕方なく数日前に引越しをキャンセル、キャンセル料を請求された>
これは支払う必要はありません。
約款では3日前までのキャンセル料は無料だと定められています。
また前日、当日のキャンセルに於いても、依頼人の責任では無い事由によるキャンセルなら費用を請求しないことになっています。

引越し業者によるサービス内容は多様化しており便利にはなりましたが、その分トラブルになることも多くあります。
トラブルが起こった際に、普通の会社員の方がプロで有る業者に上手く対応するのは難しいでしょう。
また作業開始前ならまだしも、終わってしまった後からだと何かあっても言いにくいという人が多いのではないでしょうか?

誠意のある良心的な業者ばかりなら良いですが、そうとも限りません。私たち消費者がしっかりと知識を持てば、引越し時のトラブルから身を守ることができるでしょう。